謹啓 時下ますますご清祥の事とお慶び申し上げます。
先般ご案内いたしました、本年十一月七日に予定しておりました八十周年記念事業に関しまして、昨年中国で発生いたしました新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、延期する事といたしました。
ご参加いただく方に、少しでもお愉しみ頂けるよう昨年より準備を進めてまいりましたが、一年延期し令和三年十一月六日に実施予定とします。
心待ちにされていた方には、申し訳なく存じますが、何分、治療方法もまだ確立しておらず、特に、高齢者や基礎疾患のある方は重篤化しやすいとの報告もあり、苦渋の決断をとらせていただきました。
一方、この直近十年の生徒たちの活動活躍を記載した八十周年記念誌の編纂は進めております。
また、記念誌には、卒業生の皆様が関与する企業広告の掲載が可能です。寄付金も含め、多くの皆様の広告のご寄稿をお待ちしております。
掲載料等は、この会報紙の中面記載されておりますので、ご予算に合わせご広告原稿をお願いします。
今回のコロナウイルス感染は多方面に影響を与え、経済活動の縮小のみならず、母校の運営にも影響があります。四月の入学式以降は休校状態になっており、指導される先生方にとっても、初めての経験で大変苦労されているときいています。
ここから、同窓会と学校との連携について、お伝えします。
同窓会より、新入生へは、入学時の校章、卒業生には、卒業証書ホルダーを贈呈しています。
また、毎年度毎に活躍の目覚ましかった部活動には、奨励賞として、二つの部活動に金一封を贈呈しています。
今回の八十周年記念事業のような十年毎に、学校内の設備等で、特段の予算措置が取り辛い設備・什器の設置など、大きな予算が必要となるものに対して費用負担をしてまいりました。
先回七十周年時には、破汚損が著しかった体育館の舞台上と窓にかかる遮光カーテンを贈呈いたしました。
今回、学校からの要望は、体育館等でも使用可能なプロジェクターや、ネット授業が可能となるホームページへの変更費用などです。
ここで一つ大きな懸念材料があります。
それは、財政基盤が弱いということです。
収入増を図るために、皆様からの会費を五百円上げ三千円に、卒業生からのまつかげ会入会費二千円上げ五千円に増額しました。
今回の八十周年事業を進めるにあたり、実行委員会からは、ご来場頂けるかたに思う存分楽しんで貰うという企画を多々出してくれましたが、如何せん、資力が少なく、泣く泣く企画を削ることになりました。
この会報紙の中ページに、会費をお支払いいただいた会員の御芳名が記載されています。
約千名のうち、現在六十歳を超える方が八十五%を占めます。
過去、八十年にわたり、3万2千余名の卒業生を排出した愛知県立松蔭高等学校。
その一員として、一番多感な時代を、徹夜をしてまで
準備した体育祭、炎天下、ここまで汗をだすことが出来るのかと、夢中になった部活動。
年代は違えども、同年齢時にあの場所で、同じように笑い、喜び、涙した者が集う同窓会への積極的な参加をお願いします。
入学した時の一年二年先輩、卒業する時の一年二年後輩という五歳間の思い出を、縷々と流れる八十年という世代と共感を紡ぐ絆へと、是非、同窓会にご参加下さい。
同窓会の改革も進めていく必要があります。その為には、広く多くの会員の皆様からのご意見も頂戴したいと考えます。
どんな内容でも構いませんが、できれば具体的に、例えば、「紙面を変えろ」ではなく、「○○の内容を取り上げて欲しい」など、具体的な提案をお願いします。
最後に、収束の見え辛いコロナウイルス感染の中、八十周年事業を来年、令和三年十一月六日に延期することをお伝えすると同時にまつかげ会への積極的なご参加をお願いしました。
それも、二十年後に迎える百周年事業を、多くの方々にご参加頂き、名古屋の学習院と呼ばれた松蔭高等学校と、まつかげ会が熱く輝ける時代を迎えることが出来たらと思います。
会員の皆様のますますのご健勝を祈念し、挨拶とかえさせていただきます。
有難うございました。
同窓会会長 星野 行正
昭和48年卒/25回生