令和2年(西暦2020年)我母校愛知県立松蔭高等学校は創立80周年を迎える事となりました。昭和15年に旧制中川中学開校から始まり、多くの優秀な卒業生の皆様を排出されて来た中で、若輩者の私が実行委員長を依頼されてお受けする事になったのは誠に恐悦至極です。
現在の松蔭高等学校は愛知県下の公立高校の受験編成が変更され、複合選抜制度において尾張一群と尾張二群の共通高とされ県下でも希望者上位の高校として位置づけられており難関校とされています。その状況下においていよいよ創立80周年と一つの区切りを迎えようとしています。将来の「まつかげ会」の位置付けも考えて80周年記念事業は過去の先輩方が培ってこられた遺産を引き継ぎ、新たに大きな試みを取り入れて、より楽しく、参加し易く、心に残る記念事業としたいと思っています。
そこで、今回80周年記念事業につきましてテーマを設ける事としました。
テーマはずばり「繋がる」です。
このテーマは、昨今の人間関係において、薄れつつある関係をもう一度繋ぎ、縦と横の関係を見直し、新たな縁で繋がって欲しいとの思いからです。又在校生においても、デジタルで繋がるだけでなく、人間味をもって人間関係を作ってもらいたいと願い、今回のテーマとしました。松蔭高等学校のもっとも伝統的な特色は体育祭における軍団制です。1年生から3年生が一つの目標に向かい一致団結する事によって学ぶ縦の関係、クラブ活動を通してもできる、先輩・後輩という特別な関係。
しかし、卒業と共にその関係は何時しか希薄となり忘れられていってしまいます。せっかく同じ年代や時期を過ごした、かけがえのない経験を無くしてしまう事は大変口惜しい事と思います。
16歳〜18歳の果敢な歳を同じ学び舎で過ごした人達が世代を超えて縁を持ってもいいではありませんか?
80周年を迎える事をよい機会とし、今一度卒業生が人生を振り返り、新たな縁を繋ぎ、在校生もOB会を認識する事によって松蔭高等学校の益々の繁栄と発展につながればとの趣旨のもとに過去に例のない様な、ワクワクする本企画が立案されています。その第一弾が今回使用されている「まつかげ会」のロゴです。
ぜひご理解、ご賛同して頂き、同級生を誘って頂き、又懐かしい方々と旧交を深めて頂きたいと思います。

実行委員長 大木 崇
昭和56年卒/33回生