今春の松蔭高校の大学入試結果をご報告致します。国公立大合格者は、88名(現役75名、浪人13名)でした。名大、名工大、愛教大、愛県大、名市大、岐阜大、三重大など地元の大学のみならず東北大、山形大、信州大、富山大、福井大、神戸大、広島大など東海地区以外の全国29の国公立大に合格者を出すことができました。私立大は、関東関西の難関大、南山大、愛知大、名城大、愛知淑徳大、金城学院大、椙山女学園大など地元の有名私大に多数の合格者を出すことができました。詳しくは、本校のホームページで御確認ください。

私大の定員厳正化の影響で受験生に安全志向がはたらいた結果、難関校は志願者減、中・下位校に志願者が集中するという現象が起きました。その結果、レベルを下げるほど競争率が高く、積極的に上位校を受験した受験生は合格率が高かったということが今春の入試の特徴でした。また、安全志向がはたらいた結果、成績上位者が私大の推薦入試やAO入試で早い時期に進学先を決定する動きが見られ、国公立離れが進み、多くの国公立大で志願者が減少し、競争率1倍台の学科も多くみられました。最後まで国公立志望を貫いた受験生には、合格への好材料がそろったわけです。1年生の時から学習習慣が身についており、まじめに努力をした受験生は自信を持って受験に臨み、好結果であった反面、3年生になって日頃の勉強不足を自認し、焦って受験科目を絞り、付け焼き刃で受験をした受験生には厳しい結果であったという、当たり前のことが顕著に表れた入試でした。

来年度から始まる新大学入試では、大学入試共通テストをはじめ多くの大学で、思考力・判断力・表現力を問う問題が出題されます。日頃の授業に受け身ではなく主体的に参加し、家庭学習の中でじっくりと考える習慣を身につけることが、今後ますます大切になってきます。